豪雨災害から1年

今日は7月6日
早朝のリビングでは
お気に入りのBOSEスピーカーから、ハワイアンミュージックが流れ、
2階では夫や息子がスヤスヤと眠り
外では小鳥のさえずり
道路を走る車の音が時折聞こえてきます。
レースのカーテンが開けた窓から入る風に揺れ
対面キッチンのカウンターには入れたてのコーヒーが
家族の目覚めを待っています。
 
こんなにも穏やかな夏の初めの土曜日を迎えることができているのは
 
本当に多くの方々のおかげだと、
この時間、日々の時間、
今という瞬間の時間が
ありがたくて、
パソコンの画面が滲んで見えなくなってきます。
 
一年前の7月6日、
自宅周辺、西日本の帯状に広い範囲に梅雨前線が停滞し
前日からの雨が降り続いていました。
 
その日は前日に地中海クルーズから帰ってきた時に
成田空港から送ったスーツケースが自宅に届き、
午後から片付け、降りしきる雨を見ながら、
洗濯できないなぁと思っていました。
 
その日は夫も息子も仕事に行き、
明日のお休みは、旅の話をしながらゆっくり過ごせたらいいなぁと思いながら、
降り止まない雨を眺めていた、そんな日でした。
 
夕方からは雨足も強くなり、
暗くなる頃には道路に水が溢れ始めました。
 
周囲に田んぼがある中に建てた家は、
近くを走る県道が溢れた水で通行止になることは
これまでの三十年間で3度ほどありました。
 
しかし。。。床上まで来るような自体になろうとは想像できず、
庭に水が入ってきた夜の10時頃には
すでに車を道路に出すことができず、
エンジンのあるフロントをジャッキで持ち上げ、
床下までは浸かっても仕方ないかもと覚悟しました。
しかし、雨は降り続き、
ついに家の中に水が入り始めました。
一階にある貴重品や電子機器やパコこんを2階に運び、
お米や食料品をテーブルの上に出し、
洋服ダンスの中の、どうしても残したいものを選んで運び
アルバムを棚の上にあげ、
2階の部屋も階段もモノで溢れて、
もう、あとは諦める、仕方ない、
やっと覚悟しました。
 
雨は明け方まで降り続き、
自宅は床上50センチまで浸水しました。
 
 
車四台全部ハンドルのあたりまで浸水し、全損。
家の中は畳や家具は浮き上がり、本棚は倒れ、様々なものが水に浮いていました。
 
それからが大変でした。
車がないと生活にも通勤にも困るような場所ですので、
すぐに20年以上前からのご縁があるディーラーの部長さんに電話すると二台手配してくださいました。
 
そして、仮住まいとなる亡き祖母の家を泊まれるようにして、
翌日から片付けにかかりました。
 
近くに住む夫のおじさん、友人、甥っ子、大勢の人が駆けつけてくれました。
 
本当にたくさんのものを一気に捨てて
1週間のうちに家具や服やモノが半分以下になりました。
 
宅配便で飲み物や野菜などを送ってくださった友人、
必要なものを買ってとお見舞金を振り込んでくださった理、
拭き掃除にきてくれた同級生もいました。
 
それからは、2ヶ月の乾燥で毎日窓を開け扇風機を回し、リフェームの工事も2ヶ月半かかりました。
 
火災保険は県民共済に加入していたために、水害は床上でも一律の見舞金のみでした。
 
しかし、水害後に手伝ってくださった #川崎龍也(Tatsuya Kawasaki)さん にお願いし、
市役所の補助金申請手続きや、リファームの提案を快く引き受けていただいたおかげで
11月17日にはリファームが完成し、家に戻って来ることができました。
 
この一年間で、
ご支援のありがたさ、温かみを実感しました。
県や市にご寄付をくださった義援金も受け取らせていただき、
直接お顔がわかる方からのご支援、
顔の見えない方々からのご支援、
本当にありがたく、
おかげさまで被災前と変わらぬ生活を送ることができるようになりました。
 
家を建てる時に諦めていた対面キッチンが叶い、
モノが捨てられなくてと嘆いていた家がすっきりとし、
こんなにも日常がただただありがたく、
 
ギクシャクとしていた家庭が
今は互いを尊重しながら
仲良く会話も弾み、相手を思いやることができるような関係になることもできました。
 
この一年で変化をしたのは家の内装だけでなく
心の持ち方の変化も、とても大きなものでした。
 
遠慮や配慮がいつのまにか
我慢や苦悩になっていたことに気づかないまま、
私さえ我慢していたらうまくいくんじゃないかという思い込みも外すことができ
自分のワクワクや楽しさを感じる感性を取り戻し
イヤイヤしていたことも、楽しさを見出してできることに変わったり
本当に行きたいところや過ごしたい過ごし方をして、
様々な思い込みから解放されてきました。
 
感謝とともに
これから自分が伝えられることを
ただただ届けて行きたい
それが自分の描く
笑顔が広がる優しさの溢れる世界に繋がっている。
 
8月9日のハグの日まであとひと月ほど。
昨年は真備の避難所を訪れて、ハグをしてきました。
 
今年は、どこかでハグの日にハグを届けるようなことが開催できたらいいなぁと思っています。
 
 
 メルマガもうすぐ始めます。
 
 最後までお読みくださってありがとうございました。
 
 今という瞬間も 自分を大切に。。。 
 
 大切なあなたに届きますように 
  
  ♡ハグ♡

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