私は7年前に肺がんと診断され、入院、手術したことがあります。
幸いなことに、肺にできたリンパ腫だったので、切除のみで、3週間で退院し、仕事にも1ヶ月で復帰しました。
この時、命は限りあることも痛感しました。
そしてもう一つ、
大事なことを体で理解しました。
それは、入院した病院の副院長のある言葉で、
回復が早かったのかもしれないと思った出来事でした。
手術の翌日、食欲が湧かない中、普通食が出されました。
先生が回診の時「あれ、食べてないね」
と言われ、
「だって、欲しくないです、食べれないです」
と言った私に一言
「胃は切ってませんよ〜」
あ・・・!そうか、それもそうだね、(とは思っても食べる気にならなかったですけどね、その翌日からはしっかり食べてました)
そしてさらに翌日、治療室にいた私に、
「はい、自分の病室に帰りましょう」と先生に言われ、
「え?もう歩くんですか?」と右肺の半分をとった私が聞きました。
すると、先生は
「はい、足は切ってませんからね。歩いて帰ってね」
と、さらりと言われました。
あ・・・、そうか!確かにそれもそうだね・・
そのおかげもあってか、回復も早く、2ヶ月目には、運動も通常通りにしてくださいねと言われ、
上り階段は職場の四階まで上がるようになりました。
パートナーとの関係も、日常通りで、特に大きく間隔が空くこともなかったので、このことで悩むこともありませんでした。
最近、パートナーシップのお話をする中で、
女性の出産や、
どちらかの病気などがきっかけで、
パートナーとの関係が変化したり、
抱き合うことが減少したりしていくということを
よく聞くようになりました。
本当は、不安な時だからこそ、
いっぱいハグして、大丈夫だよと伝えたり、
女性性、男性性を慈しむことで、幸せホルモンが不安を和らげてくれたり、お互いに体のコミュニケーションが必要な時でもあるのです。
さみしい思いをしていてもそれを言い出せなかったりする人も多く、
お互いに配慮するがあまりに、このことに触れないように蓋をして過ごすことも多くなってしまうようです。
実際に膣周りが関係するような処置をした場合、
産後もそうですが、
感覚が変化したり、恐れの方が先だったりしてしまうこともあるので、無理はできないことでもあります。
ただ、治ってきた時に、そのまま関係性を改善していかないでいると、
互いに配慮し合うからこそ、触らないでいるということも起きてきますよね。
でも、私が先生から言われたように、
「性 器は手術してないよ」
「抜糸も済んで治ってるよ」
という状態であれば、もういつでも関係を持っていいはず。
そこで、気分が・・・なんて言っているより、
ムードの出る工夫をしたり、デートしたりして、
お互いに愛し合っていることの確認を体で行えば、
肌の触れ合いで互いに気持ちが通じるはずです。
私の主治医のように
「そこ、切ってませんよ」って開き直ってみると、
あれ?そうだね、ってなってきませんか?
メンタル面が影響しやすいパートナーシップですが、
女性の潤いは、免疫力の向上でもあるのです。
お互いに心地よい関係が持てるよう工夫しながら、
免疫力を上げて、はつらつと歳を重ねていきましょう(*^_^*)
女性のケアは好循環の第一歩、
いつからでも変化はできます。
いつかは、と言っていると、硬化してしまいます。
膣の硬さは脳の硬さ
膣の萎縮は脳の萎縮
ケアして免疫力を上げて、自分を大事にしていきましょう。